radiocarbon dating shells

炭酸塩の酸素同位体比(δ18O)を測定する

サンプルの推奨量
そのまま測定可能な炭酸塩の量-2ミリグラム
前処理が必要な炭酸塩につきましては、お問合せ下さい。
推奨容器
ジップロックバッグ(試料が小さい場合、あるいは輸送中に破壊されそうな場合はアルミホイルに包んでからバッグに入れて下さい)
送付中にサンプルが崩れることのないように封筒ではなく小さい箱を使って試料をご送付下さい。
納期
7営業日(前処理済みのもの)
14営業日(前処理がラボで必要なもの)

注記 – 炭酸塩のサンプルの測定結果には、放射性炭素年代測定の他、d18Oとd13C測定が含まれています。d18Oとd13Cの測定は、同位体比質量分析計(IRMS)を使って放射性炭素年代測定と同時に無料で行われます。

ご提出者によるd18O値の解釈は、古水温研究や古気候復元に応用されています。

水の試料では 酸素安定同位体(δ18O)と水素安定同位体(δD)を測定 します。

前処理 – 最終結果に直接影響を与えるため、サンプルに施される 前処理 について理解していただくことが重要です。詳細はお問合せ下さい。

サンプルの適合性や重量に関してご質問がある場合は sumi@radiocarbon.jp までご相談下さい。

炭酸塩の安定同位体分析の応用

δ18Oの主な応用の一つが、古気候学における応用で、海や氷河、そこに含まれる化石が分析対象となります。 酸素安定同位体(δ18O)と水素安定同位体(δD)の値に影響する、主な工程は、蒸発と凝縮です。海水は一般的に、氷河の氷よりも高い割合でδ18Oを含んでいます。

δ18Oの値は、長い時間をかけ、温度と共に変化します。よって、δ18Oを測定することは、過去の気候を示すこととなり、氷河期と間氷期の間で、異なる値を示す可能性があります。氷河期では、海にδ18Oを多く含み、氷河氷にδ16Oが少ないのに対し、間氷期(全世界の平均温度が氷河期より暖かい)は、氷が解け、δ16Oが放出されることで、海にδ18Oが少なくなるため、この反対の結果となります。

参考:

Holli Riebeek, Paleoclimatology: the Oxygen Balance (2005), NASA Earth Observatory