AMS dating groundwater

淡水の溶存有機炭素(DOC)の放射性炭素年代測定(塩分濃度 ≤ 0.5 0/00) *まもなく開始します*

recommended sample size 試料の推奨量
  • 1.0 L (試料を送付される前にご連絡をお願いいたします)
  • Beta AnalyticはDOC濃度が 5.0 mg/L以上かつ0.7 microns以下で濾過済みの試料のみ分析可能です。DOC濃度分析およびDOC抽出作業に別途料金が必要です。
  • 上記推奨量より少ない場合は、事前にご連絡ください。
recommended container お勧めの容器
  • ヘッドスペースができる限り少ない使い捨てのアンバーガラスボトルを使用してください。上部が閉じるタイプでキャップ口の小さいアンバーガラスボトルをお勧めします。必ず未使用の新品の容器を使用してください。
  • 10% HCl (aq)で酸洗浄をおこなったNalgeneタイプ ボトルも可能です。
lab recommendation
  • ご注意: 現在のところ、淡水DOC のC-14 のみ分析可能です。C-13に関しては、淡水および汽水DOCの分析が可能です。

  • 化学処理(前処理)を行った試料は受け入れ不可です。注:塩化第二水銀(HgCl2)またはアジ化ナトリウム(NaN3)で処理されたサンプルは受け入れられません。これらの有毒物質の廃棄処理はできません。

  • 0.5 ppt以上の塩分が含まれている場合は事前にお知らせください。

Note –費用にはd13C測定、品質管理レポート、24/7アクセスのデータベースが含まれています。酸素・水素安定同位体分析が必要な場合は別途費用がかかります お見積りはこちらから。

重要! お引き受けできない試料

printed sampleBeta Analyticは通常レベルの14C年代測定研究所であり、原子力発電所、商業用または医療用原子炉、産業/医療廃棄物処分場の近く、または排水区域内から収集された水サンプルは受理できません。また、生物医学的または人工的にラベル付けされた14Cを使用したもの、もしくは、前述のC14を使用する研究室または地域で保管または処理したサンプルは受理いたしません。

水試料が何らかの形で核実験起源放射性炭素のピークレベル(〜200 pMC / 2.0 F14C)を超える14C濃度を過去から試料提出時までの間に一度でも超えた可能性があると疑われる場合は、サンプルを送付しないでください。200 pMCを超える濃度の水サンプルを測定した場合、試験所のクリーンアップ、機器の交換、および他の試料の再測定などに膨大なコストがかかります。そのための費用は少なくとも数万ドル(もしくはそれ以上)かかり、試料を送付した方に支払いの義務が発生します。

試料の採取方法

 
  1. 調査対象の深度の水が得られるよう採水してください。

  2. Nalgeneタイプのボトルも使用可能ですが、長期保存をする場合はガラス製ボトルをお勧めします。

    プラスチック容器またはガラス容器、いずれの場合でも不純物を取り除くため、10%の塩酸(HCI)に浸した後、純水(DI water)で洗い流してください。ガラス製容器の場合は、汚染物質を完全に除去するため、450℃で6時間加熱してください。

  3. 試験用試料を採取する前に必ず3回以上の共洗いを行ってください。 分析用試料を採取する際は、試料採取容器にウォーターフィルターを装着してください。 フィルターはポアサイズ0.2-0.7μmのものを使用してください。濾過されていない場合は輸送中にDOCが変質する可能性があります。

  4. 可能な限りヘッドスペースが少なくなるように満水に採取してください。

  5. もし採水後すぐにお送りいただけない場合は、3 ˚Cから5˚Cで保管してください。その場合もできるだけ早くお送りください。

  6. ボトルとキャップの間のスペースを介して大気中CO2との交換が起きないようにシールテープを巻いてください。

その他にご注意していただきたいこと

  • 消えないインクもしくは剥がれないセキュリティシールで適切な試料名、試料番号を明記してください。
  • 必ずしも必要ではないですが、 pH, 塩分濃度, λ254 nm, DOC濃度がお分かりでしたらお知らせください。
  • 酸やその他保存剤などは試料に添加しないでください。もし添加されている場合は送付前にご連絡ください。

可能であれば、冷蔵でお送りください。(冷凍不可) クーラーボックス+保冷剤でも効果があります。

クーラーボックスやその他の外装容器に入れる前に試料ボトルをプラスチックバッグに入れ、結束バンドか粘着力の強いテープで密封してください。輸送途中での衝撃などによる破損を防ぐため十分な緩衝材を使用してください。クーラーボックスなどの容器、試料ボトルなどの返却はいたしかねます。

溶存有機炭素(DOC)は有機物質の巨大なプールであり海洋の炭素を減少させ、その量は大気中のCO2量にほぼ相当します(Beaupré 2007)。 DOCは陸域にも存在し、とりわけ生態系における異なったプール間での炭素の輸送手段として、全地球的な炭素サイクルにとって大きな役割をはたしています(Kolka 2008)。 DOCは生態系の外に起源をもつ場合(大気中の炭素、長距離輸送)、 生態系の中に起源をもつ場合(植物/微生物や土壌/堆積物)があり、 低湿地など低酸素環境下では有機物に富むケースが一般的です(Bruckner 2016)。

DOCの放射性炭素測定は自然界の淡水および海水のDOCの起源の特定、循環プロセスを解明するのに有用です(Xue 2015)。 放射性炭素測定からだけでもDOC中炭素の起源に関する有用な情報を得ることができますが、DOCの生態系内の栄養循環における役割を考慮した場合、 炭素安定同位体やリン酸塩や硝酸塩の安定同位体分析結果と組み合わせればより効果的です。

生態系に存在する他の栄養塩とともに、DOCの放射性炭素と安定同位体から、生態系の健全さに関するより具体的な情報を得ることができます。流域、農業地域などにおけるトランセクト法調査から得られたデータは、古い炭素ソースおよび新しい炭素ソースのDOCプールに対する寄与の定量、水質の評価、特定の生態系に対する影響の度合いを決定するのに有用です。 一例をあげますと、自然に富み環境負荷の少ないフロリダのエバーグレイズ地域における調査において、モダンもしくはモダンに近いような新しい放射性炭素年代が得られました。 これは、ピート堆積層などに含まれる古い炭素ソースの寄与より、湿地帯のC3植物や大気CO2などの新しい炭素ソースの寄与が卓越していることを示しています(Stern 2007)。

References:

  1. Beaupré, S. R., Druffel, E. R., & Griffin, S. A low‐blank photochemical extraction system for concentration and isotopic analyses of marine dissolved organic carbon. Limnology and Oceanography: Methods, 2007, 5(6), 174-184.
  2. Kolka, Randall, Peter Weishampel, and Mats Fröberg. Measurement and importance of dissolved organic carbon. Field measurements for forest carbon monitoring. Springer, Dordrecht, 2008. 171-176.
  3. Stern, J., et al. Distribution and turnover of carbon in natural and constructed wetlands in the Florida Everglades. Applied Geochemistry, 2007, 22,,1936-1948.
  4. Xue, Y., Ge, T., & Wang, X. An effective method of UV-oxidation of dissolved organic carbon in natural waters for radiocarbon analysis by accelerator mass spectrometry. Journal of Ocean University of China, 2015, 14(6), 989-993.
  5. Xu, L., et al. Radiocarbon in Dissolved Organic Carbon by UV Oxidation: Procedures and Blanks Characterization at NOSAMS. Radiocarbon, 2021, 63, 357-374

最終更新:2022年3月